Desmos Activity Builderで作成した授業用スクリーンのアイデアを紹介していきます!
次のリンクからCopy&Editを選択すると、数値や条件を変更して利用したり、使用されているComputation Layerを確認したりすることができます。
#11-#20のうち、おすすめのスクリーンについて紹介していきます!
波の重ね合わせ【#16】の紹介
2つの波の重ね合わせを、振幅や周期を自由に設定して確認できるスクリーンです。
「number」シンクを使用して、右の「graph6_1」のスライダーで選んだ数値を左の「graph6」の関数に使用しています。今回のポイントとしては、アニメーションの設定について詳しく解説しようと思います!

まず「graph6」では、次のように時間「t」に応じて一時停止をするような変数「t_0」を設定しています。時間の経過に応じてグラフを変化させたい場合には、{条件:出力,条件:出力} の形で数式を入力するこの条件設定の方法がとても役立つと思います。

次に、「graph6」のスクリプトの設定です。2行目の「animationDuration」シンクを利用すると、グラフ全体が再生ボタンや経過時間のバーが表示されるアニメーションモードに設定することができます。( )内の数値はアニメーションの終了時刻を示しているので、今回は「7π」秒経過したときにアニメーションが終了します。(数値の前に「numericValue」ソースを使用することで、「7π」を文字列ではなく数値として認識させています。)
1行目の「animationTime」では、再生ボタンを押してからの経過時間を変数「t」に割り当てています。これで、アニメーションボタンを押してからの経過時間がグラフの動きに反映されます!
3行目の「animationKeyboardStepValue」は、「Tab」キーを利用してアニメーションの再生バーを動かしたときの幅を指定することができます。これによって、「8分のπ」秒毎の関数の変化を1コマずつ確認することができます。
4~9行目の「number」シンクは、それぞれ「graph6_1」のスライダーで決定した値を読み込むためのものです。

加法定理の図形的導出【#17】の紹介
加法定理の導出を単位円と関連させて、図形的に確認できることができるスクリーンです!
今回のポイントは、経過時間の設定と「animationDuration」シンクではなく「アクションボタン」を使用したアニメーションの作成です!

経過時間の設定では、次のように変数「t_1,t_2,..」が「t_a」の増加に応じて順次0から1に変化するように設定していきます。これらの変数を関数の中で順番に使用していくと、1つ目のアニメーション⇨2つ目のアニメーション…と回転や直線の表示などを順次表現していくことができます!

こちらは「graph7」のスクリプトです。「number」シンクを利用して、「button7を押してからの経過時間(timeSincePress)を読み出して、graph7の変数「t_a」の値に一致させる」という指示をしています。
#16で使用した「animationDuration」シンクではなく「アクションボタン」を使用してアニメーションを作成しているのは、アニメーションの再生中にも画面内のスライダーを動かすことができるためです!
