Desmos Activity Builderで作成した授業用スクリーンのアイデアを紹介していきます!
次のリンクからCopy&Editを選択すると、数値や条件を変更して利用したり、使用されているComputation Layerを確認したりすることができます。
⇨https://teacher.desmos.com/activitybuilder/custom/612abddfbc267b6d6d3c1b9a
#71-#80のうち、おすすめのスクリーンについて紹介していきます!
斜方投射のアニメーション【#71】の紹介
ボールの初速や個数、投射角度の範囲や地面の反発係数を自由に設定して、斜方投射とその軌跡が表示されるアニメーションのスクリーンです!
今回のポイントとしては、媒介変数表示を利用したボールの設定や表示範囲の変更方法について詳しく解説しようと思います!

まずは、媒介変数表示を利用してボールを表示していきます。各括弧 [ ] を利用することで数列 k を定義し、座標を表す関数の中でその関数を使用します!
その際に、変数「k_1」を投射角度の範囲、変数「n」をボールの個数とそれぞれ関連付けることで、右側のスライダーを動かすことで変更することができます。

次に、表示範囲の設定方法についてです。今回はボールが5回バウンドした際の x 座標を計算して、その最大値から変数「x_max,x_min」を計算して表示範囲を決定しています!

こちらはアニメーションを表示する「graph1」のスクリプトです。4~7行目では先ほど計算した表示範囲の変数を読み出して、8行目の「bounds」シンクで表示範囲を決定しています。
9~12行目では、「graph1_1」と名付けられたスライダーのグラフで決定した数値を読み込んでいます。
また、1,2行目の変数「t_max」では「最も早く5回バウンドしたボールの経過時間」を読み出して、そこでアニメーションが終了するような設定となっています。

三平方の定理のアニメーション【#78】の紹介
直角三角形の頂点を自由に動かして、三平方の定理をアニメーションで確認できるスクリーンです!「Start!」ボタンを押してからの経過時間を利用した点の移動や補助線の表示方法について詳しく解説します!

まずは、経過時間を利用した変数の設定です。「t_input」は「Start!」ボタンを押してからの経過時間を表しており、それを利用して1秒ごとに0から1まで増加していく変数を「t_1」から順番に設定していきます。事前にアニメーションをいくつかのシーンに区切っておき、変数「t_1」から順に使用していくことで、動点や補助線を表現していきます。

次に、動点を設定していきます。
例えば、「B_1」と名付けられた点のx座標「b_1」は、0からスタートして8つ目のシーンになると、変数「t_8」が0から1に変化していくのに合わせて「a_7」と設定した数値へと変化していきます。同様に、y座標「b_2」は、「l_1」からスタートして8つ目のシーンになると、「a_8」へと変化していきます。
このようにして、シーン8になると ( 0, l_1 ) から ( a_7, a_8 ) へと移動する動点「B_1」を作成することができました!

最後に、シーンに合わせて表示される補助線の設定について説明していきます!
先ほど設定した「t_1」という変数は、経過時間に応じて0から1へと変化していきます。そこで、この変数をそのまま直線の濃さを表す部分に使用することで、指定した時刻になると現れる直線を表現することができます!
この設定だけだと、シーン1で補助線が現れたまま表示され続けてしまいます。そこで、直線を表す関数に { t_2 < 1 } といった表示条件を加えることで、シーン2の終わり(変数t_2が1になった瞬間)に補助線を非表示にすることができます。このようにして、シーンに応じた補助線を順に表示しています!
