Desmos Activity Builderで作成した授業用スクリーンのアイデアを紹介していきます!
次のリンクからCopy&Editを選択すると、数値や条件を変更して利用したり、使用されているComputation Layerを確認したりすることができます。
#91-#100のうち、おすすめのスクリーンについて紹介していきます!
任意の傾きの直線を中心とした回転体【#92】の紹介
関数や積分区間だけでなく、回転軸の傾きを変更できるような回転体のスクリーンです!
今回のポイントとして、Clickable ObjectsとAction Buttonを利用した上下左右とZoom In/Outの表示範囲の変更方法について詳しく解説していきます!

まずは、表示範囲を決める「x_small, x_big, y_small, y_big」の4つの変数の定義です。それぞれ次の画像のように、左右上下とZoom In/Outを表す変数から計算されます。

こちらは、上下左右の矢印のClickable Objectsの設定です。クリックした回数に応じて「R_ight, L_eft, U_p, D_own」の数値をそれぞれ増やすことで、表示範囲を決める「x_small, x_big, y_small, y_big」の値が変化します。
このObjectのポイントとしては、polygonの頂点に表示範囲を決める変数の内分点を利用していることです。これによって、表示範囲が変化しても同じ大きさの矢印を表示することができます。

こちらは、Clickable Objectsを押した回数によって変化する変数です。

次に、「graph2」のスクリプトの設定です。5,6行目の「number」シンクでは、アクションボタンを押した回数に応じて、Zoom In/Outを表す変数の値をそれぞれ増やしています。
7~10行目では、それぞれグラフ内の表示範囲を決める「x_small, x_big, y_small, y_big」の4つの値をスクリプトに読み出して「xSmall, xBig, ySmall, yBig」という名前を再度付けています。このような操作をすることで、スクリプト内で使用できる変数が定義されます。
最後に、これらの変数を利用して11行目の「bounds: makeBounds」を設定すれば完了です!

三角関数を含む不等式と単位円【#98】の紹介
三角関数を含む不等式について、単位円とグラフの関連を掴むためのスクリーンです!
Activity Builderを使って様々なスクリーンを作成してきましたが、2つのグラフを並べて変数の連動させると従来の教え方と比べてとても分かりやすいと感じています。みなさんもぜひ参考にしてみてください!
今回のポイントとしては、生徒が選んだ選択肢に応じてグラフやサブタイトルを変化させる方法について詳しく解説していきます!

まずは、グラフコンポーネントの設定です。「パターン1」のように選択肢に応じたフォルダを作成し、フォルダ内の関数には全て{ P_attern1 = 1 }という条件を加えます。

次に、グラフのスクリプトの設定についてです。
「number」シンクを利用して、選択肢のコンポーネント「choice8」で選ばれた選択肢に応じて、「P_attern1, P_attern2, P_attern3, P_attern4」の4つの変数の値を0か1に決定します。これによって、先ほどグラフ内で設定した条件と連動して、表示するグラフや図形を決定することができます。

最後に、サブタイトルの設定についてです。2~6行目では、先ほどと同様に「choice8」で選ばれた選択肢に応じて「question」と名付けられた変数を定義しています。
ポイントとしては、「choiceContent」ソースを利用していることです。このソースは、指定した選択肢に表示されている文字列を取得することができます。これと「isSelected」を組み合わせることで、「question」には選択肢に応じた文字列が読み出されます。
最後に、1行目の「subtitle」シンクを利用してサブタイトルを指定すれば完了です!その際に、「question」は変数として認識されているので、文章として表示するためには「 ${ } 」で囲む必要があることに注意してください。
