Desmos Activity Builderで作成した授業用スクリーンのアイデアを紹介していきます!
次のリンクからCopy&Editを選択すると、数値や条件を変更して利用したり、使用されているComputation Layerを確認したりすることができます。
#111-#120のうち、おすすめのスクリーンについて紹介していきます!
方べきの定理のアニメーション【#118】の紹介
線分の長さの積を四角形の面積として捉え、等積変形を利用して方べきの定理が成り立つことを視覚的に確認できるスクリーンです!
今回のポイントとして、アクションボタンを押してからの経過時間を利用したオブジェクトの表示と、四角形の平行移動・回転のアニメーションについて詳しく解説していきます!

今回のアニメーションでは、このような動きの四角形を表示することが1番のポイントです!

まずは、アクションボタンを押してからの経過時間を読み出す変数の設定を行います。変数「t_a」はボタンを押してからの経過時間を表し、変数「t_1」は経過時間が0秒から1秒までの間に0から1へと変化し、その後は1を出力し続けます。同様に、変数「t_ime(k)」は、指定した時刻からの1秒間で0から1へと変化します。
例えば、「t_ime(3)」と入力すると、経過時間が0秒から3秒の間は0を出力し、3秒から4秒の間に0から1へと変化し、その後は1を出力し続けます。このような変数を利用してアニメーションを設定していきます!

次に、経過時間に合わせて回転と平行移動をする四角形を描いていきます。「polygon」を利用して、4つの頂点の座標に先ほど設定した変数「t_ime(k)」と平行移動や回転行列を組み合わせていきます。頂点の変数「J_1, J_2, J_3, J_4」は次のようになります。

こちらは、先ほどの変数を利用して描いた四角形「polygon(J_1, J_2, J_3, J_4)」の設定画面です。こちらの「Fill」で塗りつぶしの色の濃さを指定できるので、変数「t_ime(2)」を利用して2秒から3秒の間で濃さが0から1へと変化してオブジェクトが表示されていくように設定にしています。

次に、「graph8」のスクリプトの設定です。1行目の「number」シンクでは、アクションボタンを押してからの経過時間を変数「t_a」に割り当てています。
最後に「trace」を「false」に設定することで、生徒がグラフをクリックしたときに、その座標や式が表示されないようすれば完成です!

三角形の五心とオイラー線【#119】の紹介
三角形の五心の作図のアニメーションと、オイラー線を表示するスクリーンです!
今回のスクリーンのポイントとして、生徒が押したアクションボタンに応じて経過時間を設定し、アニメーションの再生中には他のボタンを押すことができないような設定方法について詳しく解説していきます!

まずは、グラフコンポーネントの設定です。「条件設定」のフォルダでは、0か1の値を取る変数を6つ作成します。この変数に対して、生徒が押したアクションボタンを1つずつ対応させていきます。

次に、グラフの経過時間の設定についてです。
今回のアニメーションでは、「条件設定」に対応して独立した経過時間の変数を取り出しています。「t_a」から「t_e」と名付けられた5つの変数と、そこから2つに分岐した変数の計15個の変数を作成します。

こちらは「graph9」のスクリプトの設定です。1~5行目では、生徒が押したアクションボタンに応じて、「t_a」から「t_e」の5つの変数に15秒までの経過時間を割り当てています。
6行目から11行目では、押されたボタンに対応して「F_1」から「F_6」の「条件設定」フォルダで作成した変数の値を0から1へと変化させます。

最後に、「button9」のスクリプトの設定です。
「disable」は「条件を満たすとボタンを押すことができなくなる」というシンクです。これを利用して、1行目では「t_a」の変数が0より大きい場合にはボタンを押せないように設定しています。変数「t_a」は「button9」が押されると0から15まで変化した後で15の値を取り続けるので、これによって「button9」を再度押すことができないようにしています。
一方、2行目では「t_b」の変数が0より大きく15より小さい場合にはボタンを押せないように設定しています。変数「t_b」は「button9_1」という別のアクションボタンと対応しているので、「別のアニメーションの再生中にはボタンを押すことができないが、15秒が経過した後には押すことができるようになる」という設定になっています。
このようにして、残り4つのアクションボタンにも同様の設定をすれば完成です!
