Desmos Activity Builderで作成した授業用スクリーンのアイデアを紹介していきます!
次のリンクからCopy&Editを選択すると、数値や条件を変更して利用したり、使用されているComputation Layerを確認したりすることができます。
#141-#150のうち、おすすめのスクリーンについて紹介していきます!
ベクトルの成分表示【#143】の紹介
選択した変数をスライダーで変化させることで、ベクトルの成分表示とその和について理解することができるスクリーンです!
今回のポイントとして、選択肢のコンポーネントで選んだ変数に対応したスライダーを表示する方法について詳しく解説していきます!

まずは、グラフコンポーネント内に選択肢に応じたスライダーを表示するための「スライダー」というフォルダを作成します。変数「F_1」を利用して、「{F_1=1}」で「F_1が1になった時にpolygonと点を表示する」という設定をします。
表示された直線上の点を左右に動かすことで、aベクトルのx成分を表す変数「a_1」を増減させることができます。

こちらは「スライダー」のフォルダを作成した「graph3」のグラフコンポーネントのスクリプトです。1行目では先ほど設定した「F_1」の変数に対して、「isSelected」のソースを利用して「choice3」と名付けられた選択肢のコンポーネントで1つ目の選択肢を選んだ場合には1を、それ以外の場合には0を割り当てるような設定をしています。他の変数「F_2~4」も同様に設定します。

こちらは「choice3」と名付けられた選択肢のコンポーネントのスクリプトです。
5行目ではスクリプト内でラベルを設定するために使用する「labela_1」という変数に、「graph3」のコンポーネント内の「a_round」という数値を割り当てています。「round」は四捨五入をするための関数で、これによって「a_1」の小数第3位を四捨五入しています。
1行目「choiceContent」では、四捨五入した「labela_1」の数値を利用して、選択肢のボタンに表示するラベルを設定しています!これによって、スライダーを利用して変化させた数値がボタンにもリアルタイムで反映されます!

掛け算の表【#148】の紹介
2数の掛け算の表について、数値をクリックして選択した積と同じ値の数値を表示することで、その法則性について考えることができるスクリーンです!
今回のポイントとして、カーソルの現在位置の取得とClickable Objectに数列を組み合わせる方法について詳しく解説していきます!

まずは、表を表示する左側の「graph8」と名付けられたグラフコンポーネント内に「カーソルの位置」というフォルダを作成します。変数「X_1」「Y_1」にはそれぞれカーソルの現在位置のx,y座標を割り当てます。「ceil」は切り上げを行う関数で、これによってカーソルの現在地を判定していきます。

こちらも「graph8」内に作成した「塗りつぶしの表示」フォルダです。
1行目の「polygon」は正方形を描き、クリックされた際に4行目に設定された「X」の操作(action)を実行します。これによって、「A_button」と「P_1」の2つの変数を変化させます。
3行目では、カーソルの現在位置を利用して取得した2数の積の値を利用して、その数値に対応する全てのセルに円を描いています。

こちらは「graph8」のスクリプトです。1,2行目では、「currentX,Y」のソースを利用してカーソルがグラフ内にあるとき、その位置のx,y座標を取得しています。このスクリプトによって、取得したカーソルの位置を変数「X_1,Y_1」にそれぞれに割り当てています。
このようにして、数値をクリックして選択した積と同じ値のセルを円で囲むことができるスクリーンが完成しました!
