Desmos Activity Builderで作成した授業用スクリーンのアイデアを紹介していきます!
次のリンクからCopy&Editを選択すると、数値や条件を変更して利用したり、使用されているComputation Layerを確認したりすることができます。
#161-#170のうち、おすすめのスクリーンについて紹介していきます!
ベン図を使った集合と要素【#163】の紹介
集合の要素をドラッグしてベン図上で移動することで、和集合や共通部分などそれぞれの集合をどのように書き表すことができるかをリアルタイムで表示することができるスクリーンです!
今回のポイントとして、ドラッグした集合の要素の位置を判定して、状況に応じたフィードバックを表示する方法について詳しく解説していきます!

グラフコンポーネントの設定方法について解説していきます。
まず、「p_1,p_2,p_3,p_4」という4つの変数を作成し、「E(k)」という関数を利用してベン図内の4つの領域のどこに点がドラッグされたかを判別しています。

こちらもグラフコンポーネント内の設定で、ここでは「H_1」から「h_10」と名付けられた点を作成しているだけです。

先ほど作成した10個の点に対して、スクリプトを利用してそれぞれ集合の要素を表すラベルを表示するように設定していきます。
1~4行目では、グラフ内で計算した「p_1」から「p_4」の値を取り出して、それぞれの集合の要素がどの位置にドラッグされたかを取得しています。
5行目からは「pointLabel」シンクを利用して「H_1」の点に表示するラベルを設定しています。先ほど取得した「p_1」から「p_4」の値の組み合わせによって条件を判定し、それぞれ状況に応じた集合のフィードバックを表示しています。

確率の乗法定理【#169】の紹介
確率の乗法定理の例題としてよく出題される、袋から続けてボールを取り出すときのイメージ図です!
こちらの図はActivity BuilderのCLをほとんど使用していないので、Desmos Graphing Calculator上でも同様に作成することができます!次のリンクからグラフの中身をご覧ください。
⇨https://www.desmos.com/calculator/drlztm5sj1?lang=ja
ポイントとしては、TableとListの組み合わせて図やラベルを作成する方法について解説します!

まずは「初期条件」のフォルダについてです。「R_ed,B_lue」では赤と青のボールの個数をそれぞれ指定して、4個から9個の間で変化させることができるようにしています。数値の変化とスクリーンを連動させたい場合には、このように各変数を分かりやすい文字で置きかえます。

こちらは「確率の計算式②」のフォルダ内で設定した、それぞれの状況に応じた確率の計算式です。先ほど文字で置きかえた変数を利用することで、条件の変化に連動した値を求めることができます。
また、ラベルに使用する「L_1」から「L_3」の数値は1つ1つの値を求めるのではなく、Listを使用して作成することで後から取り出しやすいように工夫しています。

それぞれの条件に応じた計算結果のTableです。「x_2,x_3」ではラベルを表示したい位置などを設定することで、それぞれの計算結果と画面上の表示を連動される過程が分かりやすくなるのでとてもオススメです。
みなさんも複雑な図を作成する場合には、ぜひTableとListを組み合わせて作成してみてください!
